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藍建て
江戸時代に確立された「天然藍灰汁醗酵建藍染」は、発酵の力を用いた染色です。
最初に行われる藍建ては還元染めの染液を作る工程です。タデ科のタデアイという植物の葉を収穫した後、乾燥させた
「蒅(すくも)」を使用します。
その後、タデアイの持つ色素を化学変化させることで繊維に定着できる状態にします。
蒅の状態ではインジゴ(青の色素)を灰汁(アルカリ性の水溶液)の中で微生物の働きにより還元させて、染液を作ります。
蒅と、木灰から採った「木灰汁」を主な原料として、アルカリ度を調整するための石灰と発酵菌の栄養素(日本酒)、ふすまなどを加え、液を発酵させ染色出来るようにすることを「藍を建てる」と言います。
藍が立つ期間は環境により変わってきます。
草木染めのように色を煮出した液に糸や布を漬けて染めることはできません。
嵐絞り
嵐絞りは、明治12(1879)年に、有松地区の鈴木金蔵の考案で誕生した技法です。
基本的には長い棒に布を巻きつけ、糸をかけて・縮めて・染めるという工程です。そうして嵐の時に降る雨風の情景が浮かぶダイナミックな柄が生まれます。嵐絞りだけでも100種類以上の技法が存在したと言われています。
しかし、重い棒を担いでの重労働や技術習得に時間がかかることなどを理由に途絶えてしまいました。
早川嘉英は先人たちの思いを受け継いで独自の改良を重ね、早川流の嵐絞りを完成させました。
藍染
藍建てして、空気中の酸素と結合し、酸化させること により藍色に染めることができます。
染める回数により色の濃さを調整していきます。
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